Prodigiosa low

Officina(オッフィチーナ名称)
PRODIGIOSA(GIOS ALDO BICICLETTE)
プロディジオーザ(ジォス・アルド・ビチクレッテ)
住所:
Corso Emanuele Kant, 6,  Volpiano 
(トリノ県ヴォルピアーノ)

Telaista(フレームビルダー)
Aldo Gios(アルド・ジォス)
Marco Gios(マルコ・ジォス)

展示車両・フレーム

PRODIGIOSA

PRODIGIOSA(プロディジオーザ)とはPROGETTI DI GIOS ALDO(プロジェッティ・ディ・ジォス・アルド)。
アルド・ジォスと言えば、イタリアのサイクルロードレース界を代表する輝かしい歴史と経験を誇る自転車職人のひとり。
70年代にセンセーショナルな活躍をした「ブルックリン」チームにコンストラクターとして、鮮やかなブルーに塗られたバイクを供給するだけでなく、チームメカニックとしても参加し、その中心選手で“エディ・メルクスのライバル”と称されたロジェ・デ・フラミングから絶大な信頼を受けていたというアルド・ジォス。

フレームビルダーとしての彼はこれまでに、交換可能なロードエンドや、ブリッジを備えたボトムブラケットハンガー、フロントフォーククラウンに開けた穴(溶接時にブレード内部に生じるロウの残留物の除去と、数グラムの軽量化を目的とする)を隠すコイン状のパーツなどを考案して、技術革新を実現したイノベーターでもあった。

彼の革新的なアイデアは、特許を取得し、後のバイシクルフレーム製作におけるスタンダードとなったものもあるのはもちろんのこと、何より、もアルド・ジォスが生み出すフレームを際立たせるアイデンティティとなっている。

10年前に息子のマルコが父の仕事を手伝うようになり、祖父のトルビーノから数えて、工房は三世代目となり、一昨年には創業70周年を迎えた。大学でエンジニアリングと建築を専攻したマルコも、父に劣らず革新的なアイデアを意欲的に取り入れている。
お家芸でもあるスチールラグドフレームの製作はもちろん、アルミ(カーボンハイブリッド)、カーボン、チタンと様々な素材でのフレーム製作を行い、これらすべての素材でユーザーに合わせたカスタマイズジオメトリを実現できるという、イタリアでも数少ない工房だ。

 なお、GIOSの工房は過去に兄弟間の方向性の違いから分裂したが、アルドは地元トリノで“ブルー・ジオス”の伝統を頑なに守り続けてきた。商標権の関係から海外向けには“PRODIGIOSA”ブランドとなる。